村での子育て

豊かな自然の下で、子どもたちを「村の宝」として地域全体で見守り、大切に育てております

村での子育てはいろいろと大変なこともあります。 妊婦健診や出産時には車で約2時間かけて会津若松市などの病院へ行き、オムツやミルクなども村内では購入できません。 子どもが成長する上でも公共交通機関がバスしかなく、コンビニエンスストアなども無いこの村では、生活の上で社会的な学習、経験ということが得られにくいこともあるかもしれません。 ですが、そうした不便さ、不利なことを上回るものがこの村にはあります。 尾瀬をはじめとする大自然に囲まれた小さな村であるからこそ、小さいころから自然に触れ、村民と繋がり、人や自然を想う気持ちが育まれ、心が豊かな子どもに育ってくれます。

学校

村唯一の小中学校である「檜枝岐小中学校」は平成24年度より9年間を見通した「小中一貫教育」に取り組んでおります。 少人数学級のよさを生かし、個に応じた指導の充実はもちろんのこと、地域の教育資源を生かした学習を充実させています。 また、中学校教諭による小学校での教科担任制授業や、小学校教諭による中学校での教科指導など小中一貫教育による学習指導はもちろんのこと、個の育ちに寄り添った9年間の生徒指導や郷土理解を深める学習を進めています。
村に高校はないため、中学卒業と同時に親元を離れます。 多くの卒業生が村から車で約2時間の会津若松市の高校へ進学するため、会津若松市内に村営寄宿舎「尾瀬寮」を運営し、子どもたち、保護者を支援しています。

出産・子育て支援

出産や村で育つ子どもたちと保護者へ様々な支援を行っております。

出産支援

子育て支援

病院

村の医療機関は診療所のみです。
檜枝岐診療所
総合病院へは車で約1時間の南会津町や約2時間の会津若松市などに行かなければなりません。

お母さんの声

小児科まで遠かったりミルクが村内に売っていないなど不便なところは確かにあるけど、それほど不便とも感じていません。 それよりも小さい村だからこそみんながママ友で、お下がりをあげたりもらったり、なにかないときは貸したり借りたりと、「困ったときはお互いさま」の精神で自然と助け合っているように思います。 職場だけでなく、地域が子育てに対する理解があるように感じるし、なによりも子どもが素直に育ってくれています。


子どもが年少のころに村にきて、まずは水道料金などの公共料金が安くて驚きました。 そのうえ子育てに関しての支援が多く家計的にとても助かっています。 それが当たり前になってしまっているけど、本当にありがたいと思います。 不便なところは確かにあるし、救急のときとか病院まで時間がかかるからそういった心配はあるけど、それを上回る子育てのしやすさがあると思います。 村の人たちみんなが村の子どもたちのことを知ってくれているので犯罪などの不安は少ないし、子育てしている全員がママ友なのでとても楽しいし安心感があります。 大自然の中、きれいな空気と美味しい水と、優しい人たちに囲まれのんびりと流れる時間の中でゆっくりできるなんて素敵な村だと思います。


病院が遠いところが難点ですし、乳児の預け先がないのであったらいいのになーと思っていました。 でも子育てはしやすいです。温水プールにスキー場に釣り堀に家から車で2~3分のところに子どもたちを遊ばせられるところがあるのはすごくいいです。 特にコロナ禍となり、ニュースで都内の公園が封鎖されたり、気にしながら遊ばせたり、家から出られなかったりというのを見ると、外で何も気にせずに安心して遊ばせられる環境があることは、子どもにとっても親にとってもとてもいいことだと感じさせられました。 ただ、乳児連れや小学生でも楽しめる遊び場が少ないので、それがあればもっといいですね。