村のこと

檜枝岐村は福島県の南西部に位置する豪雪地帯の村です。 人口は526人(2021年9月末時点)で、村の面積の96%を森林が占め、人口密度が日本一低い村といわれています。 尾瀬国立公園の福島県側の玄関口であり、標高が900m前後のため冬は2mを超える積雪がありますが、夏は涼しく過ごしやすい土地です。
人口(住民基本台帳) 526人
世帯数 196世帯
面積 390.46km2
平均気温 8.5℃
最高気温 30.9℃
最低気温 -14.3℃
最大積雪深 222cm
※出典:気象庁気象データ2020年

交通

村から東京へ行くには、車の場合は約4時間かかります。 極力、公共交通機関を使うとなると、東武鉄道かJRを利用します。 東武鉄道の場合は村から会津高原尾瀬口駅まで路線バスで約1時間半、さらに会津鉄道(東武鉄道直通)に乗り換え浅草駅まで約4時間かかります。 JRの場合は村から那須塩原駅まで車で約2時間、新幹線に乗り換えさらに1時間強かかります。

自然と文化

2,000m級の山々に囲まれ、尾瀬国立公園をはじめとする豊かな大自然と日本有数の豪雪地帯であることから、独自の文化が形成されてきました。 270年以上続く農村芸能である檜枝岐歌舞伎や、狩りや木工業を生業としてきた山人(やもーど)たちの文化など、神秘的な風土もこの村の大きな魅力のひとつといえるでしょう。

生活

民家や商店など人が住むエリアは全長3km程度の範囲にまとまっており、狭いエリアで生活しているため、全村民が顔見知りの村です。 集落部の隅々まで光回線が整備されており、ほぼすべての家に温泉が供給されています。 買い物は、日用品が揃う村内の檜枝岐村農協のみであるため、車で1時間の隣町(南会津町)や約2時間の会津若松市や栃木県の那須塩原市のスーパーマーケットでまとめ買いする村民が多いようです。 いずれにしろ、車は日常生活に欠かせない交通手段です。 村内には診療所がひとつあり、平日・土曜は医師による診察が可能です。 専門医に診てもらいたい場合は、南会津町の福島県立南会津病院や会津若松市の病院に通っています。

住居

四方を山々に囲まれた狭隘の地であるため、平地が少なく、さらには豪雪地帯であり雪処理を考慮しなければならないことから、宅地も非常に少ないことが現状です。 また、限られた平地であることから村民の土地への考えは深く、土地の購入は村民との相互理解が深まらなければなりません。 そのため、村では単身者向け、世帯向けそれぞれの村営住宅を整備しております。 村営住宅についての詳しくはこちらをご覧ください。

地域活動

都会では馴染みがないかもしれませんが、地域活動を行う商工会青年部や青年団、消防団などの組織による活動も盛んです。 これらの組織は様々な活動を「楽しみながらやる」という考えがあるようで、そうした雰囲気で活動しているせいか参加する上での負担は少なく、いい意味でのゆるさがあり、組織に参加することで自然と村民同士の交流が生まれます。 また、村に入るとどこか澄んだ空気を感じるのは、こういった組織による奉仕活動の賜物だと思います。

ゆさん

尾瀬国立公園の玄関口であり、旅館民宿などの観光業に従事する村民が多数を占めますが、冬は雪に閉ざされるため、通年での仕事は多くありません。 一方、ほんものの自然が身近にあるので、「ゆさんする=楽しんで暮らす」という村の言葉が象徴するように、釣りや登山、スキーなど自然の中での遊び方を知っている村民が多いように思います。

村への移住

村は、檜枝岐歌舞伎同様、村民たちの手によって脈々とその風土を守り続けてきました。 故に閉鎖的なイメージを持たれるかもしれませんが、より多様な、豊かさの価値観を共有できる皆さんに移住を検討していただければと思い、このウェブサイトを開設しました。 人口減少という課題を抱え、勢いのある産業や仕事はありませんが、この村を愛してくださる皆さんと村民、村、それぞれに良い還元をもたらすような移住が実現することを願っています。 興味をお持ちの方は、ぜひ  お問合せフォームよりご連絡ください。